支えとして考えた粘膜と骨の比較

60代男性


右下奥の歯がぐらぐらして痛むということで、当医院を受診された。

この患者様は事故により下顎の前歯6本全部を失っており、現在は取り外し式の義歯で対応されていたのだが、ちょうどその引っ掛けるところの歯に負担がかかりすぎてしまったようである。
義歯は構造上粘膜で支える形態であるため、義歯にかかる力や体重の変化等といった要因でも合わなくなることがある。
しかし、普段から使っていると変化に気が付きにくく結果としてどこかに負担がかかりすぎてしまうことがあるのだ。

今回は残念ではあるが、ぐらぐらした歯は抜かさせていただいた。
また、ちょうど反対側の支えになる歯は、虫歯が進行していたので、合わせて行うこととなった。
最終的には、義歯を修理し少し大きめに設計しなおして作り直す予定である。


粘膜は柔らかいだけでなく、様々な要因で日々変化していく。
義歯使用の難しさは、その粘膜を支えに使うということにある。
このため、実はとてもデリケートな管理が必要である。
インプラントの場合は、そう考えると、もちろん管理や設計は重要であるが、変化の少ない骨を相手にしており、予知性が高く義歯に比べてメリットはかなり大きいと改めて思った。



2013年06月04日


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