上顎での義歯の提案

60代男性


時間が取れるようになったということで、当医院を受診された。

口腔内の診査の結果、奥歯のほとんどを喪失しており、前歯部とわずかに残存した奥歯で全体の噛み合わせを、なんとか維持している状態であった。
失った奥歯に関しては、インプラントをご希望された。
まずは、どのような計画を立てるべきか調べるために埋入のシュミレーションを行った。

診査の結果、右上奥歯のみ、通常の埋入手術では骨量が不足していることがわかった。これは右上の上顎洞が奥歯の根尖部に近接していることが原因である。
このような場合、インプラント埋入に必要な骨量を補てんする必要があり、その術式として上顎洞拳上術という方法がある。

しかしながら、今回残存している歯を調べてみると、右上の一番奥の歯の状態は思ったほど悪くなく、十分残して使えそうである。
このため、上顎洞拳上術の提案もさせていただいたが、侵襲が大きいため、痛みや腫れが通常より出やすいこと、また一番奥の歯の状態も良いことから、取り外し式の義歯の提案もさせていただいたところ
「保険外の義歯を使用する事で、審美的な問題が無くなるなら、まずは、そちらにトライしてみたい。」との事である。

義歯の欠点としては、取り外しにおけるケアの煩雑さなどがあるものの、身体への侵襲がすくないため負担が少ない。
また、どうしてもダメなら、今後インプラントにも挑戦することは可能であるため、可逆的な処置として今回は義歯を選択した。



2014年10月03日


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