日本では歯科医師免許を取るまでに歯学部での6年間の教育が必要ですが、この学部教育において口腔外科の臨床について学ぶことは殆どありません。
従って口腔外科治療を実際にするためには歯学部卒業後、つまり歯科医師になってから口腔外科の勉強をする必要があります。
日本口腔外科学会では大学病院口腔外科で卒後研修を受け、試験に合格した者に限り専門医制度を設けています。
しかしこのような研修や試験をクリアしなくても、「口腔外科」の看板をあげるのは法的規制もなく、自由にできます。
現在日本歯科医学会の専門分科会の中で最大規模である日本口腔外科学会会員8000人余りのうち、専門医資格取得者は約1400人であり、その大多数は大学病院に勤務しており、開業口腔外科医として活動している者はごくごくわずかなのです。
従って、口腔外科治療を受ける際には専門医資格の有無が一つの基準となるでしょう。